第四十一射 弓矢に関するエトセトラ #1-7

「故事・物語」7

○三弓堂(みつゆみどう・国富町)

左から、三弓堂(平成5年改築)、三弓堂(昭和51年改築)、日吉神社

万福寺に犬熊山と三弓堂の起源伝説を記した「日向国諸県郡南本庄犬熊山縁起」という、享保三年(1718年)作の木版があります。要旨は次の通りです。

 

「天津彦火々出見尊(アマツヒコホホデミノミコト・山幸彦)が、お狩に御幸されて休息されていた時、御座の後の木の上から熊が尊を襲おうとして身構えしていたが、尊は少しも気づかれない。お伴の犬は危急を知らせるため物ぐるわしく吠えたてたが、尊に一向その意が通ぜず、かえってこれをなだめようとなさるが、なかなか静まらぬので、ついに立腹されて犬を射殺された。この時熊が急に尊に襲いかかったが、尊はまた熊も一矢のもとに胸に射当ててたおされた。しかしその時、尊は犬の真意を悟り、今後は一切の殺生をやめようと誓い、手に持っていた弓を3つに折り捨て、犬と熊の遺がいと一緒にこの地に弔った。

 

伝教大師(最澄)は巡錫の途中ある田家に一宿して、主人から以上の故事を聞き、感激して草庵を結び、薬師像と観音像を自ら刻み、菩薩とよばれていた行基が前に刻んだ弥陀像と合せて三体を祀ったのが三弓堂である云々」

(木版の内容は「国富町郷土史」から引用。一部加筆。)

 

三弓堂は万福寺の南西およそ200メートルの地点、町道に面した所にあります。

三弓堂には6体の仏像が安置されています。皆、良いお顔をされていて、とっても癒されます。

一度拝観されてはいかがでしょうか。

 

 

御一体だけご紹介いたします。

 

 

観音菩薩坐像

宮崎県指定有形文化財

 2017/09/18

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